ネット通販と生鮮、食品の流通業の崩壊

ネット通販がさらに進行したとして、生鮮、食品の流通業の崩壊なんて、ありえないと思う人も多いだろう。たしかに信じがたい。
しかし、20世紀に、だれが、21世紀の今のGMやフォードの苦境を想像しただろうか。
10年前、ネット通販なんて、結局使い物にならない・・と撤退した企業も多いだろう。
だが、これから・・である。ネット通販が、生産者にとっても、使える物である・・と気がつく生産者、若い世代は、どんどん増えてくる。
物流の企業の都合で、好きな値段で買い叩かれ、左右される。そんな状態から脱出しようとするエネルギーは、けして無視できない。歴史上の革命は、弱者から湧き上がるエネルギーによってなされている。ネット通販は、非暴力的に、農業、漁業の生産者を解放するのかもしれない。
テレビでみた「ネットで魚が売れた!」と喜ぶ姿、これは、かなり近い将来、多くの生産者が経験することになることだろう。

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